いわゆる普通のアリはハチ目の昆虫ですが、シロアリは実はゴキブリの仲間。
その見分け方は、図のように羽や胴体、触角の形でわかります。(必ずしも白や黒の色で分かれるわけではありません)
多くのシロアリは自然界で枯葉などを食べ物質循環に寄与しています。その中で害虫である建物などに被害を与えるシロアリは、主なところでヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、タイワンシロアリの5種。
中でも一般的なのは地中から建物に侵入する「地下シロアリ」のヤマトシロアリとイエシロアリです。
近年、輸入家具などで持ち込まれるアメリカカンザイシロアリの被害も増えてきています。「乾材シロアリ」は「地下シロアリ」と違い、湿気を好まず、飛来などにより広がります。
湿気が多く風通しの悪いところをシロアリは好みます。浴室、洗面所、台所の地下から蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルを土中や木材の中に作り移動します。
そのため外観からはシロアリを見つけるのは難しく、気がついたら被害が拡大していることが往々にしてあります。
建物の変形が見られたり、床がブカブカしたり、木材を叩いて空洞音がしたりしたら要注意です。
また、粉のようなフンが堆積しているのを見つけたら危険信号ですので、すぐにも専門業者による調査を依頼することをおすすめします。